死んだらどうなる?岸本英夫教授の場合 3
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岸本英夫教授の本を通して「死んだらどうなる?」という問題について書いています。
岸本英夫、はもと東京大学の教授でしかも宗教学を専門とした興味ある学者でした。
彼は彼自身の臨終の最後まで、死という問題を直視し続け、現実の死という問題に真向うから取り組んだ勇気ある人物でした。
その著「死を見つめる心」にはこう書かれています。
「私は、そのころ、始終、戦時中の空襲のことを思い出していた。敵機が近づくと、あの空襲警報のぶきみなサイレンが鳴った。それを聞くと、心がギュッと緊迫した。
癌の場合、ある意味では、空襲警報より、もっと始末が悪かった。空襲警報の場合は、警報解除ということがあった。しかし、今度の癌とのたたかいにあっては、それがない。朝から晩まで、心は、緊張のしつづけである。私の内心は、絶え間ない血みどろのたたかいの連続であった」
肉体よりも、死への恐怖という心の苦しみの方が
はるかに大きいと書かれてあります。
まさに「死んだらどうなる?」の恐怖。