死んだらどうなる? 岸本英夫教授の場合(5)
コメントは受け付けていません。
がんと闘って10年、東大・宗教学教授の岸本英夫氏は、闘病記 (『死を見つめる心』)を書き残しています。
死を目の前にしたとき「死んだらどうなるか」ひとつが問題になるのです。
「生命飢餓状態におかれた人間が、ワナワナしそうな膝がしらを抑えて、
一生懸命に頑張りながら、観念的な生死観に求めるものは何であるか。
何か、この直接的なはげしい死の脅威の攻勢に対して、
抵抗するための力にならうようなものがありはしないかということである。
それに役立たないような考え方や観念の組立ては、すべて無用の長物である」
(『死を見つめる心』)
親鸞会の知人が「死んだらどうなるか分からない心を無明の闇といい、
これが、苦しみ悩みの根っこだ」と言ったのを忘れることが出来ません。